「パソコン、高くなりましたね」
家電量販店で、毎日のように聞かれる言葉です。
「去年まで10万円で買えたのに、今年は15万円。なんでこんなに高いんですか?」
答えます。
パソコン、確かに高くなりました。でも、まだ安く買える方法があります。
僕が家電量販店で働いて20年。
2026年1月から、パソコンの値上げが本格化しています。
メーカーによっては10〜20%、ひどいところは40%の値上げ。
でも。
値上げの裏側を知れば、まだ安く買えます。
この記事では、2026年のパソコン値上げの真実と、賢い買い方を全部話します。
- なぜパソコンが高いのか(3つの理由)
- ノートPC、デスクトップPC、自作PCの違い
- 今買うべき?待つべき?
- 家電量販店の超特価品を狙う方法
- 2025年モデルが最後のチャンス
- メーカー別の値上げ戦略
現場で20年培った、誰も教えてくれない本音を、全部話します。
なぜパソコンが高いのか|3つの理由
「去年まで10万円だったのに、今年は15万円。なんで?」
理由は3つあります。
理由① 円安の影響|1ドル150円台が直撃
2025年:1ドル = 150円
約15%の円安。パソコンの部品はほぼ全て輸入品。円安になると、部品価格がそのまま上がります。
パソコンの部品。
CPU、メモリ、SSD、液晶パネル。全部、ドル建てで取引されてます。
1ドル130円のとき、100ドルの部品は13,000円。1ドル150円になると、15,000円。2,000円も高くなる。
部品が10個あれば、2万円の値上げです。
理由② 半導体不足|世界的な需要増
スマホ需要:iPhoneやAndroidスマホの生産増
自動車需要:EV(電気自動車)に半導体が大量に必要
パソコン用の半導体が後回しにされてます。
半導体が足りない。
供給が少ないから、価格が上がる。
これ、2026年だけじゃなくて、今後数年続くと言われてます。
理由③ 関税の影響|輸入コストの上昇
アメリカと中国の貿易摩擦で、関税が引き上げられてます。中国製のパソコンや部品に、高い関税がかかる。
パソコンのほとんどは、中国で組み立てられてます。
関税が上がると、輸入コストが上がる。
メーカーは、この上昇分を販売価格に転嫁するしかありません。
メーカー別の値上げ幅|実際どのくらい高くなった?
BCNのデータと、現場での取材から、メーカー別の値上げ幅をまとめました。
値上げ組|10〜20%の価格上昇
Dynabook:11%値上げ(人気モデルdynabook T5)
Apple:12%値上げ(MacBook Air Retina)
日本メーカーは、2026年1月から一斉に値上げに踏み切りました。
FMV Note A A53-K3:2025年12月 15万8,200円 → 2026年1月 15万9,800円
これでも、まだ控えめ。4月以降、さらに値上げの可能性があります。
据え置き組|現状維持〜微減
レノボ:4%値下げ(Ideapad Slim 3i Gen 10)
ASUS:1%値下げ(ROG Xbox Ally X)
2026年1月時点では、これらのメーカーは価格を維持しています。
NECは、母体がLenovoです。Lenovoの格安モデルをOEM(相手先ブランド製造)で販売してきた実績があります。
価格を上げるより、製造原価をLenovo並みに下げる戦略を取っている可能性が高い。
つまり、NECは今後も比較的安い価格で買えるメーカーだと予想されます。
海外メーカー|20〜40%の大幅値上げ
Dell:20〜40%値上げ(予想)
海外メーカーは、もともと原価率が低い。利益率が高いため、値上げ幅も大きくなります。
NCL56-FNHBC(富士通):2025年 約16万円 → 2026年 Dell直販で約22万円
6万円の値上げ。約38%の価格上昇。
これが、海外メーカーの現実です。
ノートPC vs デスクトップPC vs 自作PC|値上げの違い
「ノートPCとデスクトップPC、どっちが値上がりしてるんですか?」
実は、値上がりの性質が違います。
ノートPC|大量発注で価格抑制
部品単価が下がる:量が多いと、部品メーカーも安く売る
価格抑制効果:ノートPCの値上げは比較的緩やか
2026年1月時点で、ノートPC全体の平均単価は約2.6%上昇。まだ大きな影響は出ていません。
でも、注意。
3〜4月に2025年発売モデルが在庫切れになります。4月以降、値上げした部品を採用した新モデルが登場。
15万円のノートPC → 20万円に
約33%の値上げ。これが、2026年4月以降の現実です。
デスクトップPC・自作PC・BTO|部品単価が直撃
部品単価が高い:少量発注だと、部品メーカーも高く売る
値上げ幅が大きい:グラボ、CPUの価格上昇が直撃
デスクトップPCは、2026年1月時点で約3%の価格上昇。ノートPCより高い。
グラボ(RTX 4070 SUPER):2025年 約8万円 → 2026年 約10万円
CPU(Ryzen 9 7900X):2025年 約5万円 → 2026年 約6万円
メモリ(DDR5 32GB):2025年 約1.4万円 → 2026年 約9万円(約6.4倍)
SSD(2TB):2025年 約2万円 → 2026年前半 約4万円 → 2026年後半予想 約6〜8万円(3〜4倍)
合計:2025年 約16.4万円 → 2026年 約29万円
部品4つで約13万円の値上げ。
メモリとSSDの値上がりが、異常です。
DDR5 32GB:2025年 1.4万円 → 2026年 9万円(約6.4倍)
SSD 2TB:2025年 2万円 → 2026年前半 4万円 → 2026年後半予想 6〜8万円(3〜4倍)
メモリ+SSDだけで約13万円の値上がり。
グラボとCPUを合わせると、部品4つで約13万円の値上げ。2025年に16.4万円で組めた構成が、2026年には29万円。
自作PCを組むなら、メモリとSSDは今すぐ買うか、値下がりするまで待つ(いつになるかわからない)の二択です。
今買うべき?待つべき?|判断基準を教えます
「今買った方がいいですか?それとも、もう少し待った方がいいですか?」
これ、毎日聞かれます。
今すぐ買うべき人
- 今使ってるPCが壊れた:我慢しても値下がりしない。今買え。
- 動作が遅すぎる:仕事や勉強に支障が出てる。今買え。
- 新入学、新社会人:3月までに2025年モデルを買え。4月以降は高くなる。
- Windows 10のサポート終了:2025年10月で終了済み。セキュリティリスクあり。今買え。
特に、3月までが勝負です。2025年モデルの在庫処分が始まります。
待っても良い人
- 今のPCが問題なく動く:急がないなら、4月以降のセールを狙え。
- 型落ちモデルでもOK:2025年モデルで十分なら、3月の在庫処分を待て。
- 自作PCを組む予定:部品が値上がりした今は待て。夏のセール(7〜8月)を狙え。
マウスエフェクトの教訓|SNSに踊らされるな
値上げを懸念した個人ユーザーが殺到。創業以来最大の注文数を記録。生産が追いつかず、全モデル販売中止に。
他のメーカーにも波及。12月第3週以降、PC販売台数が前年同週比33.6%増、60.9%増と急増。
これ、冷静に考えてください。2026年1月に入っても、価格はそれほど上がってません。
2026年1月のPC全体の平均単価:13万300円
2025年1月の平均単価:12万7,200円
差額は3,100円。約2.4%の上昇。
「今買わないと高くなる!」と焦った人が損をしました。冷静に判断しましょう。
家電量販店の超特価品を狙う方法|現役販売員が教える裏ワザ
ここからが本題。値上げされても、まだ安く買える方法があります。
チラシの見方|台数限定の赤字特価を狙え
原価を大幅に割る価格で販売。店の客寄せパンダです。
これを狙えば、値上げ後でも10万円以下でパソコンが買えます。
- 金曜日の新聞折込:週末セールのチラシが入る
- 公式アプリ:ヨドバシ、ビックカメラ、ヤマダ電機などの公式アプリで最新チラシが見れる
- 毎週チェック:急いでないなら、毎週チラシを見る習慣をつける
僕の経験上、超特価品は開店30分で売り切れます。本気で欲しいなら、開店前に並んでください。
狙い目のタイミング|いつセールが来るか
- 新規開店1周年:予算取りのため大規模セール。近所に新しい量販店ができたら要チェック。
- 決算期:3月、9月。売上を作るために超特価品を出す。ただし、在庫次第で出ない時もある。
- ブラックフライデー:11月最終週。2025年はPC販売台数が前年同週比71.8%増。毎年の恒例イベント。
- 年末年始:在庫処分。2025年12月最終週は前年同週比36.1%増。年末は狙い目。
- 初売り:1月2〜3日。2026年初売りでも超特価品が出ました。
近所にできたばかりの量販店がある地域は、チャンス。
去年の売上が高い週に、今年も予算を取るために大規模なセールをやる場合が多い。
「◯◯店1周年祭」みたいなチラシが入ったら、絶対チェック。
店頭交渉術|値引きしてもらう方法
- 「ネット最安値、見せてください」:価格.comやAmazonの最安値を見せる。具体的な数字で交渉。
- 「型落ちモデル、ありますか?」:2025年モデルの在庫を聞く。在庫処分価格で買える。
- 「展示品処分、ありますか?」:展示品は1〜2万円安くなる。新品が取り寄せてもらえるか確認すること。
- 「今日決めます」:即決の意思を示すと、販売員も値引きしやすい。
展示品は1〜2万円安くなりますが、新品が取り寄せてもらえるか必ず確認してください。
展示品しかない場合、傷や汚れ、バッテリー劣化のリスクがあります。
「新品を取り寄せてもらえますか?」と聞いて、取り寄せ可能なら展示品価格で新品が買えます。
2025年モデルが最後のチャンス|3〜4月が勝負
ここが一番大事。2025年発売モデルが、最後の安値です。
3〜4月に在庫処分が始まる
在庫入れ替え:2025年モデルと新モデル(値上げ済み)の入れ替え
在庫処分価格:2025年モデルを早く売り切るため、大幅値引き
この時期が、最後のチャンス。
2025年モデルが在庫切れになると、新モデル(値上げ済み)しか買えなくなります。
15万円で買えたモデルが、20万円に。
3月までに2025年モデルを買っておくことを、強くおすすめします。
型落ちでも十分なスペック
- ネット閲覧、メール、Office:メモリ8GB、SSD 256GBで十分
- 動画視聴:YouTubeやNetflixを見るだけなら、型落ちで問題なし
- 写真整理:RAW現像しないなら、型落ちでOK
- 軽い動画編集:4K動画を編集しないなら、型落ちで十分
正直、普通の使い方なら、2025年モデルと2026年モデルの差はほとんどわかりません。
Office付きで10万円以下も狙えます。
店頭で「2025年モデルの在庫、ありますか?」と聞くだけ。
在庫があれば、値引き交渉もしやすいです。
日本メーカー vs 海外メーカー|値上げ幅の違い
「日本メーカーと海外メーカー、どっちがお得ですか?」
値上げ幅が違うので、比較してみます。
日本メーカー|元値が高いからクッションになる
値引き幅が大きい:1年後には10万円になることも
値上げのクッション:元値が高いから、値上げしても体感しにくい
富士通、NEC、Dynabookは、2026年1月時点で10〜20%の値上げ。
日本メーカーは、発売時の価格が高い。でも、時間が経つと大幅に値下がりします。
20万円 → 1年後に10万円
これが、日本メーカーの特徴。値上げされても、時間が経てば安くなります。
海外メーカー|原価率が低いから値上げ幅が大きい
値上げ幅が大きい:20〜40%の値上げ
時間が経っても安くならない:日本メーカーほど値下がりしない
HP、Dellは、2026年で20〜40%の値上げが予想されます。
NCL56-FNHBC(富士通):2025年 約16万円 → 2026年 Dell直販で約22万円
6万円の値上げ。約38%の価格上昇。
海外メーカーは、値上げ幅が大きいです。
結論:どっちを選ぶべき?
- サポート重視:日本語サポートが手厚い
- 型落ち狙い:1年待てば、大幅に値下がりする
- 初心者:設定が簡単、マニュアルが日本語
- コスパ重視:スペックが高い
- 自分で設定できる:マニュアル不要、ググれる
- デザイン重視:DellやHPはデザインがカッコいい
よくある質問
A. 今使ってるPCが壊れた、遅すぎるなら今買え。問題なく動くなら3月の在庫処分を待て。
A. バッテリー劣化、保証なしのリスクあり。型落ち新品の方が安全。
A. しません。一度上げた価格は、簡単には下げない。今後数年、高値が続くと予想されます。
A. 部品単価が高騰中。夏のセール(7〜8月)を待つのがおすすめ。
A. 円安、半導体不足が解消されるまで。最低でも2〜3年は続くと予想されます。
A. 3年保証は加入推奨。パソコンは3年目に壊れやすい。修理代5万円かかることもあります。
A. プリインストール版の方が安い。Office付きモデルを買うのがおすすめ。
まとめ:値上げは避けられない、でも賢く買える
2026年、パソコンの値上げは避けられません。
円安、半導体不足、関税。
メーカーは10〜40%の値上げに踏み切りました。
でも。
値上げの裏側を知れば、まだ安く買えます。
- 3月までに2025年モデルを買う:在庫処分が始まる
- チラシを毎週チェック:台数限定の超特価品を狙う
- 店頭交渉:「ネット最安値に近づけて」「型落ちある?」「展示品処分ある?」
- セールのタイミングを狙う:1周年、決算期、ブラックフライデー、年末年始
- 型落ちでOK:普通の使い方なら、2025年モデルで十分
値上げは続きます。
でも、賢く買えば、高いパソコンを買わずに済みます。
半年後、この状況がどうなっているか。またリライトして続報をお伝えします。
値上げは続きます。でも、情報を持っている人だけが、賢く買える。
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店頭でお待ちしています。

