「ウイルス対策ソフト」をインストールすることで、様々な機器をリスクから遠ざけるだけでなく、機器をメンテナンスやバックアップをとってくれたり様々な機能が搭載されていますね。
インターネットデバイスの増加やウイルスとは呼べない悪戯や詐欺を目的としたポップアップなど「ウイルス対策ソフト」の重要性が増しています。
そこで今回は、現役家電販売員でパソコンの販売、メンテナンス、修理を行なっている真のプロがウイルス対策の必要性とおすすめの対策ソフトを徹底解剖。
僕自身も昔はウイルス対策なんてせずにパソコンを使っていた過去がありますが、正直若かったです(笑)。
今まで多くのウイルスによるトラブルを解決してきた経験を元におすすめのウイルス対策をソフトを紹介していきます。
なぜウイルス対策ソフトが必要か?
インターネットやメールを行ったりしていると、システムの穴を狙った攻撃や個人情報の取得を狙った攻撃などのリスクに常に晒されています。
コロナウイルスなどと一緒でどこでだれが感染するかわかりません。
感染して「自分は大丈夫だよー」と思ってもまた、別な人に感染を広めてしまうリスクもあることをよく理解しておきましょう。これは現実の感染対策と考え方は同じなのです。
最近では、Windows10に標準搭載さてている「Windows Defender」の性能も年々上がってはいますが、有料のセキュリティソフトと比べると機能が劣っているのが実情です。
言葉を選ばずに言えば、Windowsのバグすらまともに修正できないマイクロソフトが最新のウイルスに対して防御できるはずがありません。
パソコンを安全に守るためにも、ウイルス対策ソフトの導入は非常に効果的であると言えます。
ウイルス対策ソフトの選び方
対応機器で選ぶ
ウイルス対策ソフトを選ぶ際は、どのような機器やOSの対応しているかをよく確認することが大切です。
購入したウイルス対策ソフトはパソコンにインストールすることが多いと思いますが、最近ではスマホやタブレットなどにも複数台インストールできるものもあるのでチェックしておきましょう。
主に、Windows、MacOS、iOS、AndroidOS、に対応しているものを選び制限台数分までインストールすることをお勧めします。
セキュリティ性能で選ぶ
マルウェア対策
マルウェアとは、パソコンに害を及ぼす危険性のあるソフトなどのことです。
僕のお店に持ち込まれるパソコンの中で最も多いコンピュータウイルスは一般的にこのマルウェアですが、ワームやトロイの木馬など様々な種類があり、これらへの対応が万全かどうかを確認することが重要です。
ランサムウェア対策
マルウェアほど多くはないですが、発生すると爆発的に広がるインフルエンザみたいなウイルスですが、こちらも実際に店頭にトラブルで持ち込みが多いコンピューターウイルスです。
ランサムウェアとは使用しているコンピューターやファイルを強制的にロックされてしまい、元に復元するために金銭を要求されるという詐欺の一種な不正プログラムです。
ウイルス対策をすることで、ランサムウェアの感染や実行をブロックできるのが特徴です。
2018年ごろに流行してからは各社ランサムウェアのブロック率が向上しています。
ネットバンク保護機能
ネットバンク保護とは、ネットバンキングを利用した不正送金を予防するための機能のこと。キーボードへの入力情報からIDやパスワードを盗んだり、偽のバンクサイトへアクセスさせて個人情報の入力を促したりします。
こちらも、店頭への相談が多い攻撃です。ネットバンクじゃないにしても、偽のサイトへ誘導して個人情報を入力してしまう方が多いのも実情です。
ウイルス対策ソフトがネットバンク保護機能に対応していると、銀行や証券会社などのサイトをより安全に利用できます。
フィッシング詐欺対策
フィッシング詐欺とは有名企業を偽って店のURLにアクセスさせることで個人情報を入力させる詐欺のことです。
電子メールやSNS、SMSを用いアカウントの更新等と口実を作ることで特定サービスのIDやパスワードクレジットカード情報等を盗み取ります。
ウィルス対策ソフトを利用することによってフィッシング詐欺対策を行うことが可能です。AIで文章を解析することによって詐欺メールと判断したものをブロックできる製品もあります。
迷惑メール対策
ウィルス対策ソフトに搭載されている迷惑メール対策機能ではメールクライアントソフトの利用中二危険だと判断した受信メールを自動でブロックできます。
また一般のメールと混在しないように受信したメッセージを自動で専用のフォルダに移動するので誤って開いてしまうトラブルを減らすます。
迷惑メール対策機能はウィルス対策ソフトの多くに搭載されていますが常に新しい脅威が出てきているため被害を100%防げるわけではない点に注意が必要です。
動作の軽さで選ぶ
ウィルス対策ソフトはデバイスの電源をオンにしている間中は常に稼働しているためパソコンのスペックによっては動作が遅くなってしまうことがあります。
動作の軽い製品を選ぶことでストレスにならずにインターネット通信やゲーム等を楽しめるメリットがあります。
個人的には現在は10年前と比較するとパソコンの性能の向上(特にメモリの容量とSSD化)によって動作はおおむね軽い傾向にあるのであまり重要視する必要はありません。
第三者機関の評価の高さで選ぶ
セキュリティーソフトの製品ごとにそれぞれの特徴があります。購入する際に基準になる第三者機関が行う評価を参考にするのをおすすめします。
調査ではマルウェアの検出率はもちろんランサムウェアや迷惑メールのブロック率などが公表されているのでチェックしておきましょう。
価格で選ぶ
ウィルス対策ソフトの使用量を極力抑えたいと思っている方は3年版といった複数年で契約できる製品を選択するのが最適です。
契約期間が長ければ長いほど1年あたりにかかる料金を抑えられる傾向にあります。
またスマホやタブレットなど複数台での利用を検討している方は製品のインストール可能台数を確認しましょう。複数台に対応していれば一つ一つ契約するよりもさらにお得に利用ができます。
保護者機能で選ぶ
子供がいる家庭でインターネットデバイスを安全に利用できるのが「保護者機能」です。年齢制限のあるサイトの閲覧やトラブルから守ります。
ウィルス対策ソフトの中には閲覧ブロックや履歴の確認利用制限を設けられるものなど保護者に配慮した機能を搭載しているものが存在しています。
保護者機能を搭載することで子供へ安全なインターネット環境を提供することができます。
メーカーサポートで選ぶ
製品の導入時や設定変更時などウィルス対策ソフトを利用する上で疑問やトラブルが生じる可能性があります。その場合にスムーズに対応できる体制が整っていると安心です。
ウィルス対策ソフトメーカーではメール採用を行っていることがほとんどです。よりリアルタイムの対応を求める方は電話やチャットで問い合わせを行えるかまたは平日だけではなく休日にも受付をしているかなどといった点に注目しましょう。
お勧めのウィルス対策ソフト
シマンテック「ノートン360デラックス」
多彩な防御機能を搭載したお勧めのウィルス対策ソフトです。OSはウィンドウズ、Mac、アンドロイド、iOSに対応しています。ノートン360デラックスは3年契約で最大3台までのデバイスでインストールできるのが特徴です。
多彩な防御機能を搭載したお勧めのウィルス対策ソフトです。OSはウィンドウズ、Mac、アンドロイド、iOSに対応しています。ノートン360デラックスは3年契約で最大3台までのデバイスへインストールできます。
また「ノートンセキュアVPN」を搭載しており匿名性の高いネットワークを使用しパスワードや口座情報といった個人情報をより安全に保護できるのが安心できるポイントの1つです。
さらにウィンドウズ限定になりますが25ギガのクラウドバックアップを利用できるので万が一のデータの消失などにも対応できます。
保護者機能やポップアップブロックなども充実しており僕自身も長く使用している最もおすすめのウイルス対策ソフトです。
トレンドマイクロ「ウィルスバスタークラウド」
多様なウィルス対策にAI技術を採用することによってより高いセキュリティーレベルを実現したオススメのセキュリティーソフトです。ウィルスが侵入する前にAIがウィルスかどうかを判定し検出を向上させています。機械学習型スキャンによって怪しい振る舞いや特徴を検知できるのが強みです。
またパソコンやスマホタブレットなど3年最大3台までインストール可能。
スマートスキャン機能によってパソコンが重たくなる原因となるパターンファイルの約80%をクラウド処理をしてパソコンが重くなるの防いでくれる機能も搭載しています。
広告ブロックや保護者機能も充実していて、去年まで僕自身も使用していたおすすめソフトです。
カスペルスキー「カスペルスキーセキュリティー」
様々な攻撃からパソコンやスマホタブレットを保護できるオススメのセキュリティーソフトです。
カスペルスキーは「ハイブリットプロテクション」を採用しています。こちらもウィルスバスター同様端末上のセキュリティー技術だけでなくクラウド上のデータを活用することでより精度の高い検知を実現しているというのがポイントになります。
ネットバンクブラウザなどスキがないウイルス対策ソフトです。販売本数こそ少ないですが、ウイルス対策ソフトとしての評価は満点です。
また3年契約で最大5台までのデバイス上インストールが可能となっておりトラブルや疑問があったときは年中無休の電話やチャットによるサポートを受けられるので安心して利用ができます。
カスペルスキーについてまとめた記事はこちら↓
キャノンITソリューションズ「ESET インターネットセキュリティー」
日本製のセキュリティーソフトと言うことをだけあってパソコンへの負担が少なく動作は軽いのが特徴です。
「セキュアブラウザ」昨日によってキーボードで入力したクレジットカード情報やパスワード等を自動で暗号化し情報安全に保護してくれる機能が備わっています。
またペアレンタルコントロール機能を搭載しているので小さなお子様がいるご家庭など子供の使用時間や使用制限をかける事ができるようになっています。
手ごろな価格とペアレンタルコントロール、高いセキュリティー性能を有するお勧めの製品です。
iOSには対応していないので注意が必要です。
マカフィー「マカフィーリブセーフ」
手厚いサービスを受けられるお勧めのウィルス対策ソフトです。マカフィーリブセーフはインストール可能なデバイスの台数制限がなく何台でも適用できるのが魅力です。
搭載する「ウェブアドバイザー」機能によってウェブサイトの安全性やセキュリティー状況を評価し危険な場や警告を表示します。
またインストールしたデバイスが万が一ウィルスに感染してしまってもメーカーの専門チームによる除去作業と100%の返金が行われるのが特徴です。契約期間中であれば電話やチャットなどで年中無休のボートも受けられるので安心です。
ソースネクスト「ZEROスーパーセキュリティ」
堅牢なセキュリティエンジンである「ビットディフェンダー・エンジン」を搭載した更新料0円なのに防御力に全振りしたおすすめウイルス対策ソフト。
下のグレードに「ZEROインターネットセキュリティ」という廉価版があるのですが比べものにならないくらいセキュリティ性能が強化されています。
独自のATD(AdvancedThreatDefense)によって不審なふるまいを察知してランサムウェアから守ってくれます。
更新料がかからず、セキュリティ性能にも優れているだけでなく、快適な動作を提供してくれるのも特徴です。
スマホ向けの保護者機能には対応していなので注意しましょう。
無料のウイルス対策ソフトがすべて悪いわけではないのですが、一般的に無料に飛びつく層を狙って詐欺行為を行うウイルスというものが存在します。
特にパソコンの知識に自信がない人は「無料の〇〇」に騙されてしまう傾向にあるのです。
パソコンの世界では法整備も中途半端で詐欺が横行していますので、こういった被害にあわないようにおいしい話には飛びつかないようにするべきだと考えます。
特にフリーソフトをうたったアプリケーションの利用には気を付けましょう。
まとめ
ウィルス対策ソフトを導入することで自身が持っているパソコンやスマホタブレットを安全に保護することができます。
最近では各社のセキュリティー性能が向上しているためどれも似たり寄ったりに見えるかもしれませんがセキュリティー対策のほかに子供の見守り機能だったりデータのバックアップ動作の軽さやサポート体制など様々な特徴があります。
是非今回紹介した製品の中からお気に入りのウィルス対策ソフトを見つけてみてください。