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Mac miniをAIエージェントにした話|コードを1行も書かずに作った4つの自動化システムと5つの失敗の全記録【構築記録 Vol.3】

Vol.2を公開してから、「自分もやってみた」「DiscordBotって本当に動くの?」という声が届いた。

嬉しい反響だった。でも同時に、こういう声も届いた。

「で、実際に何日使えて、何が便利で、何が失敗したんですか?」

そのまま正直に答えるのがVol.3です。

3週間、プログラミング経験ゼロの家電販売員がAnti-Gravityと「ペアプログラミング」し続けた記録を、成功も失敗も包み隠さず全部書きます。

華やかな成果だけ見せるつもりはない。Threadsがロックされた話も、Amazonリンクが旅行用インソールを推してきた話も、全部書く。

それが現場のリアルだから。

🌵 Mac mini AIエージェント構築記録シリーズ

Vol.1:なぜMac miniを選んだか・AIエージェントとは何か

Vol.2:anti GRAVITYのインストールと最初の躓き

▶ Vol.3:3週間で作ったもの・失敗したもの・変わったこと【今ここ】

📋 本記事の動作確認環境

・Mac mini M4(メモリ16GB / SSD 256GB)

・macOS Sequoia 15.x

・anti GRAVITY プレビュー版

・Gemini API(Google Cloud経由)

AIへの「取扱説明書」——GEMINI.mdと最初の会話

AIとの「最初の会話」は日本語で一言だった

Vol.2でanti GRAVITYのインストールが終わった。次にやることは「何かを作る」ことだ。

正直、最初は何から話せばいいかわからなかった。ターミナルを開いて、画面を見つめて——でも結局、普通に日本語で話しかけてみた。

「DiscordのスケジュールBotを作って」

これだけだ。1行。

するとAnti-Gravityはコードを書き始める前に、まず「計画書(Implementation Plan)」を提示してきた。

💬 Anti-Gravityの返答(一部抜粋・イメージ)

「以下の実装計画を提案します。実行前にご確認ください。」

① Discord Botの基本構造を作成
② スラッシュコマンド /schedule を実装
③ Googleカレンダー連携の認証を設定
④ テキストからの予定解析ロジックを実装
⑤ 動作テスト

「Proceed」と入力して実行を承認してください。

これが衝撃だった。「勝手に動き始める」んじゃないんだ。「承認するまで待つ」設計になっている。

家電に例えるなら、設置前に「この場所でよろしいですか?」と確認してから動く家電みたいなものだ。エンジニアじゃない自分には、むしろこの「承認制」が安心感につながった。

GEMINI.md——AIへの「取扱説明書」を自分で書いた

しばらく使っていると気づいた。AIは「制限を与えないと、なんでもやろうとする」という点だ。

良い面でもあるが、怖い面でもある。特に初心者には。

そこで作ったのがGEMINI.mdというファイルだ。これはプロジェクトのルートフォルダに置く「AIへの取扱説明書」で、Anti-GravityはこのファイルのルールをAIへの追加指示として読み込んでくれる。

📄 僕が設定したGEMINI.mdのルール

暴走防止

「Proceed」と明確に言うまでファイル変更しない

1タスクあたりの実装は最大10ステップまで

ブラウザ操作の制限

Google系サービス(Gmail / Calendar / Drive)のみ操作を許可

その他のサービスへのログインや操作は禁止

コミュニケーション

回答は常に日本語で、丁寧に説明すること

エラーが発生した場合は原因と対策を日本語で提示してから止まること

💡 読者向けTips:AIを使うコツは最初にルールを決めておくこと

GEMINI.mdのような「AIへの取扱説明書」は、最初に作っておくほど後で楽になります。AIは賢いですが、制限を設けないと「最善策」として予想外のことをする場合があります。「何をしていいか」より「何をしてはいけないか」を先に決めるのが重要です。

3週間で作った4つの自動化システム

「コードは1行も自分で書いていない」は本当のことです。でも「何を作るか」の判断は全部自分でした。

システム名何をするか稼働まで
① ScheduleBotDiscord → Googleカレンダー自動登録約30分
② DailyNewsAgentIT/カメラニュース自動収集・要約約1時間
③ DiscordChatBotDiscord上でGeminiと対話約15分
④ Blog PromoterSNS(Bluesky/Threads)完全自動運用約3日間

① Discord スケジュール管理Bot(ScheduleBot)

きっかけはシンプルだった。シフト勤務で予定管理が煩雑で、スマホのカレンダーアプリに入力するのが地味に手間だった。

「DiscordのスケジュールBotを作って」——この一言から始まって、約30分でScheduleBotが動き出した。

ScheduleBotが実装してくれた機能

📝 テキストメッセージから複数の予定を一括登録(「来週月曜9時〜接客研修」と送るだけ)

🖼 シフト表の写真を送ると、OCRで予定を読み取ってカレンダーに登録

📅 Googleカレンダーとの連携で、登録した予定がスマホにも即反映

体感としては「1分もかからず予定登録→カレンダー同期」が実現した。

シフト表の写真をDiscordに貼るだけで、Googleカレンダーに全予定が入る。これは想像以上に便利だった。

② Daily News Agent(ニュース自動収集・要約)

家電販売員として毎日のトレンド把握は必須だ。でも情報ソースが多すぎた。PC Watch、デジカメWatch、GIZMODO、engadget——全部チェックしていたら30分以上かかる。

これを自動化した。

Daily News Agentの仕組み

🕘 朝9時・夕方18時の2回、自動起動

📡 PC Watch / デジカメWatch / GIZMODOなどから自動取得

🤖 AIが200〜300字に要約(重要度でフィルタリング)

📬 Discordの #news-notifications チャンネルに自動通知

🍎 macOSのlaunchdで完全バックグラウンド稼働

今では出勤前にDiscordを3分見るだけで、その日のIT・カメラ業界のトレンドが把握できる。

2月27日から3月18日まで、毎日欠かさず自動実行が続いている。daily_todo.mdにその記録が残っている。Mac miniを起動している限り、何もしなくても情報が集まってくる。

📊 Before / After(情報収集)

Before:主要サイト5〜6件を手動でチェック → 約30分/日
After:Discordを見るだけ → 約3分/日
浮いた時間:約27分/日 ≒ 月約13時間

③ Discord チャットBot(DiscordChatBot)

ScheduleBotを作った後、「Discord上でAIと直接会話できたらもっと便利じゃないか」と思った。

DiscordChatBotは、Discordにメッセージを送るとGemini APIが返答してくれる対話型Botだ。

使い方は単純で、ちょっとした調べものや記事の書き出しの壁打ち、商品の説明文案を考えてもらうといった用途で使っている。わざわざブラウザを開いてChatGPTやGeminiにアクセスしなくても、普段使っているDiscordから直接AIに投げられる。

稼働まで約15分。これが一番あっけなく動いたシステムだった。

④ Blog Promoter(SNS完全自動運用Bot)——最大のプロジェクト

これが3週間の集大成だ。Bluesky & Threadsへの投稿を100%自動化することがゴールだった。

cron.js(定期実行スケジューラー)で5つのタスクを管理している。

タスク名実行時間内容
ブログ宣伝毎日 7:00 / 20:00RSSから最新記事を取得 → AIが宣伝文を生成 → アイキャッチ画像付きで投稿
ニュース収集毎日 7:30IT/カメラ系ニュースから10件取得→5件に厳選
ニュース投稿毎日 12:00 / 21:00厳選ニュースにAmazonアフィリエイトリンクを付けて投稿
交流・Tips投稿9:00 / 11:00
13:00 / 16:00 / 19:00
AIが「お役立ちTips」「最近のPC事情」を生成して投稿
自動フォローバック毎日 8:00フォロワーへの自動フォロー返し

📊 Blog Promoter 1日の稼働件数

自動投稿:最大12回/日
ニュース収集:1回/日
フォローバック:1回/日
→ Mac miniが起動している間、ずっと動いている

さらに、Blueskyにはアニメ調OLイラストをランダムで添付する機能も実装した。これが「はなちゃん」キャラクターとの接続点だ。

投稿のプロフィール・口調・テイストも全部AIに設計してもらって、プラットフォームごとに使い分けている。ブログのキャラクターが、SNSにも展開されていく設計になった。

失敗した自動化と修復方法——リアルなトラブル集

ここが本記事の核心です。「AIを使えば全部うまくいく」なんてことはない。失敗の数だけ学びがあった。

📊 3週間で遭遇したトラブル分類

プロンプト設計

指示が曖昧すぎてAIが暴走

SNS制限

プラットフォームのBOT検出

API仕様の壁

できないことが実装後にわかる

コスト管理

無料枠の限界

🚨 失敗①:Amazonリンクが「旅行用インソール」を推してきた問題

症状:IT・カメラニュースを投稿するはずが、関連性ゼロの商品リンクが生成される。Discordに通知が来て確認したら、カメラの最新ニュースの横に「旅行用インソール」が貼られていた。

原因:AIへの指示が曖昧で、「関連商品」の定義が広すぎた。「このニュースに関連するAmazon商品を探して」という指示だと、AIは「旅行に関するニュース→旅行用品→インソール」という独自の連想をする。

🔧 修復方法

AIの生成プロンプトを2段階に分離
①まず投稿文を生成 → ②その投稿文を分析して関連商品を検索

「IT関連機器・カメラ・PC周辺機器のみを対象とする」という強制命令文をプロンプトに追加

💡 教訓:プロンプト設計は具体的に

「なんとなく関連するもの」という指示は、AIの想像力が暴走する。「何をしてはいけないか」を明記する方が「何をしてほしいか」より効果的です。

🚨 失敗②:Threadsに自動投稿しすぎてアカウントがロックされた

症状:Meta(Threads)のシステムが自動投稿を「不審なBot行動」と判定 → アカウント一時停止。さらに致命的だったのが、FacebookのSMS認証が届かなくなってアカウント復旧に苦労したこと。

原因:1日12回という投稿頻度と、投稿間隔が均一すぎることが「機械的な動作」として検出された。

⚠ このときAnti-Gravityが即座にやったこと

「MetaのAPIブロックです。安全のためシステムを一時停止します」と日本語で判断・報告してきた。自分で手動でシステムを止める必要がなかった。ここはAnti-Gravityの判断力に助けられた。

🔧 修復方法

投稿頻度を下げ、投稿間隔をランダム化(「毎時00分」を廃止して分単位でバラつかせる)

手動でFacebook SMS認証を再設定してアカウント復旧

💡 教訓:SNSのBot検出は想像以上に厳しい

頻度と間隔の調整が命です。「自動化している」とプラットフォームに思わせないための設計が必要。均一なリズムは一番危ない。

🚨 失敗③:Threadsにローカル画像をアップロードできない壁

症状:Blueskyには画像付きで投稿できるのに、Threadsだけ画像が付かない。Blueskyでうまくいったのと同じコードがそのまま使えると思っていた。

原因:ThreadsのAPI仕様上、ローカルPCの画像ファイルを直接アップロードする方法がない。公開URLが必要という制約があった。

「全部のプラットフォームで同じことができる」わけではない。これは当たり前のことだが、実際に壁にぶつかるまで気づかなかった。

🔧 修復方法(割り切り)

Blueskyのみ画像添付機能を残し、Threadsはテキストのみで運用する決断をした。Anti-Gravityが「最もシンプルで安定する方法」を提案してくれた。

💡 教訓:『割り切る』のも自動化の知恵

完璧を目指すより、「動き続けること」を優先する判断が重要です。API仕様の壁に時間をかけるより、別の方法で代替するほうが結果的に早い。

🚨 失敗④:Gemini APIの無料枠を使い切って全システムが停止

症状:ある朝、ScheduleBotの画像OCR機能とニュース要約が突然エラーになった。Discordに何も通知が来ない。確認したらAPIエラーだった。

原因:GeminiのAPI無料枠の上限に達していた。4つのBotが毎日フル稼働していれば、無料枠はあっという間に消える。これは最初から予測できたはずだった。

🔧 修復方法

Google Cloud側でBilling(課金)を有効化し、新しいAPIキーを発行

ScheduleBot / DailyNewsAgent / BlogPromoterの .envファイルを更新

apiUsageTracker.jsを作成し、API使用量を常時監視する仕組みを追加

⚠ 完全無料ではない——APIコストは最初から覚悟を

Gemini APIの無料枠は便利だが、複数のBotを毎日フル稼働させれば必ず上限に達します。月額数百円〜数千円のAPI利用料は最初からコストとして見込んでおくべきでした。使用量監視の仕組みは最初に作るべきです。

🚨 失敗⑤:投稿内容が「AI臭い」問題

症状:自動投稿の文面が堅くて不自然。「〜についてご紹介します」「〜をお届けします」的な定型文ばかりで、明らかにAIが書いた文章だとわかる。エンゲージメントが上がらない。

原因:キャラクター設定(口調・人格)のプロンプトが不十分だった。「SNS投稿を生成して」という指示だけでは、AIは「丁寧で正確な文章」を生成する。それは正しいが、SNSでは「人間らしい言葉」が求められる。

🔧 修復方法

「はなちゃん」キャラクターの詳細プロフィール・口調ガイドラインを設計(SNSアシスタントAIという設定で、明るく親しみやすい口調)

「プロの販売員としての所感を添える」「自分の言葉で語る」というプロンプトに変更

SNSプロフィール文面を3パターン作成してもらい、プラットフォームごとに使い分け

💡 教訓:AIの文章品質は「キャラ設定の具体性」で決まる

「SNS投稿を書いて」より「20代のアシスタントが、フレンドリーな口調で、体験談を交えながら書くSNS投稿」のほうが圧倒的にいい文章が生成される。キャラ設定は具体的であればあるほどいい。

3週間使って感じた「本当のところ」

AIアシスタントで変わったこと

⏱ Before / After(1日あたりの作業時間)

📰 ニュース収集

Before

30分/日

After

3分

📱 SNS投稿

Before

60分/日

After

0分

📅 予定管理

Before

10分/日

After

0分

数字で見ると1日約1時間37分が浮いた。月に換算すると約50時間だ。その時間が丸ごと「記事を書くこと」に使えるようになった。

精神的な変化も大きかった。「あの投稿忘れてた」「今日ニュース見てない」というストレスがゼロになった。バックグラウンドで全部動いているとわかっているだけで、頭の中がクリアになる感覚がある。

逆に変わらなかったこと・注意点

⚠ AIが「やってくれない」こと

「何を自動化するか」の判断はしてくれない——それは人間の仕事。AIは「頼まれたことを正確に実行する」だけで、「これを自動化したほうがいい」という提案は自分からはしてこない。

トラブル対応の丸投げは無理——「何が起きたかをAIに正確に伝える」ことが必要。症状・エラーメッセージ・何をしたらそうなったかを整理して伝えられないと、AIも的外れな回答をする。

完全無料ではない——月額数百円〜数千円のAPI利用料は覚悟しておくこと。無料枠だけで済ませようとすると、必ずどこかで詰まる。

非エンジニアが感じた率直な感想

「コードは1行も自分で書いていない」は本当のことだった。でも同時に気づいたことがある。

「何をしたいか」を言語化する力は、プログラミングスキルとは別物だ。そしてそれは必要だ。

AIとの会話は「優秀な部下に仕事を振る感覚」に近い。「なんかいい感じにしておいて」では動かない。「何を・どうやって・どんな条件で・失敗したときはどうする」を明確に伝えないと、思ったとおりに動かない。

これはプログラミングを覚えることとは違う学びだった。「自動化の設計思想」という、より上流の思考力だと感じている。

これからやりたいこと・まとめ

次に動かしたい4つの構想

📝 ブログ記事の自動下書き

Daily News Agentが収集したデータを元に、記事のたたき台まで自動生成する仕組みを作りたい。情報収集から下書き生成まで自動化できれば、執筆の効率がさらに上がる。

🎥 YouTube・動画コンテンツへの展開

ニュース収集データを元に、台本の素案まで自動で作る構想がある。文字コンテンツから動画コンテンツへの拡張が次のステップだ。

💬 読者との双方向コミュニケーション

BlueskyやDiscordでの質問にAIが一次回答する仕組みを作れれば、自分が対応できない時間帯もフォローできる。

💰 API使用量の最適化

コストを抑えつつ品質を維持するチューニング。今のままだと月額コストが増え続ける可能性があるため、使用量の効率化は継続テーマだ。

🌵 まとめ:AIと「ペアプログラミング」する時代

2026年、AIは「文章を書くだけのツール」から「自分の代わりにシステムを作って運用してくれるパートナー」へ進化した。

専門知識なしでも、日本語で「やりたいこと」を伝えればここまでできる。コードは1行も書いていない。でも4つのシステムが今日も動き続けている。

ただし魔法ではない。失敗して、修正して、AIと一緒に学びながら育てていくものだ。スタジオ さぼてんはこれからもAIアシスタントと一緒に進化していきます🌵✨

📋 Vol.3のまとめ

✅ Anti-GravityはGEMINI.mdで行動ルールを設定することで安全に使える

✅ 「計画書を出して承認待ち」という設計が非エンジニアには最適

✅ 3週間で4つの自動化システムを構築(コードは1行も書いていない)

✅ 失敗は5件——プロンプト設計・SNS制限・API仕様・コスト管理・文章品質

✅ 1日約1時間37分の作業が自動化され、記事執筆に集中できるようになった

✅ AIが「やってくれないこと」がある——設計・判断・丸投げは人間の仕事

✅ 「何をしたいかを言語化する力」がAIを使いこなす最大のスキル

※ 本記事はanti GRAVITYプレビュー版(2026年3月時点)での使用記録です。仕様・機能は今後変更される場合があります。APIコストや利用規約は各サービスの公式情報を必ずご確認ください。

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