「スマホで十分なのに、なぜ10万円以上もするカメラを買うんですか?」
家電量販店で、毎週のように聞かれる質問です。
その答えを、僕は20年間探し続けてきました。
iPhoneのカメラは確かに素晴らしい。4K60fpsで撮れて、手ブレ補正も完璧。SNSに上げるなら、これで十分かもしれません。
でも、10年後。20年後。
子供が成人して、結婚して。「あの頃の写真、見せて」って言われたとき。
スマホで撮った写真と、カメラで撮った写真。どっちを見せたいですか?
今、カメラ業界は大きな転換点を迎えています。
ソニーがα6400を廃盤にして、エントリーモデルを「ZV(Vlog Camera)」シリーズに一本化したのは、偶然じゃありません。
時代は、静止画から動画へ。完全に移り変わろうとしています。
この記事では、ソニーの現行エントリーモデル3機種を徹底比較します。
価格交渉のキラートークから、スマホを超える「カメラの価値」まで。
現場で20年培った本音を、全部話します。
なぜ今、この3機種なのか
ソニーの大転換:α6400廃盤が意味すること
α6400は、ソニーのベストセラー機でした。静止画も動画も高性能で、初心者から上級者まで愛された名機です。
でも、ソニーはこれを廃盤にしました。
YouTubeやTikTok、Instagram Reels。SNSの主戦場は、すべて動画に移りました。写真は「思い出を見返す」ため。動画は「今を共有する」ため。この二つの役割が、完全に分かれたんです。
そして、ソニーが選んだ答えが「ZVシリーズ」です。
3機種の立ち位置が明確すぎる
- ZV-E10:在庫処分で10万円切る可能性、コスパ最強の入門機
- ZV-E10 II:現行推奨、動画を本気で始めたい人向け
- α7C II:フルサイズの本格派、静止画も動画も妥協したくない人
この3つ、価格帯も性能も、見事にバラけてます。だからこそ、選ぶのが難しい。でも、逆に言えば、自分に合う1台が必ずあるんです。
スペック比較:本当に見るべきポイントだけ
カタログスペックを全部見ても、初心者にはなにがなんなんだか。本当に重要なポイントだけに絞ります。
| 比較項目 | ZV-E10 | ZV-E10 II | α7C II |
| 価格(ネット最安値) | 約12.6万円 (ダブルズーム) | 約14.3万円 (ダブルズーム) | 約28万円 (レンズキット) |
| センサーサイズ | APS-Cサイズ | フルサイズ | |
| 有効画素数 | 2420万画素 | 2600万画素 | 3300万画素 |
| 画像処理エンジン | BIONZ X | BIONZ XR | BIONZ XR |
| AF測距点 | 425点 | 759点 | 759点 |
| 連写(AF追従) | 11枚/秒 (116枚まで) | 11枚/秒 (1000枚以上) | 10枚/秒 |
| 4K動画 | 4K30p (8bit) | 4K60p (10bit) | 4K60p (10bit) |
| 手ブレ補正 | レンズ側 (アクティブモード) | レンズ側 (アクティブモード強化) | ボディ内7.0段分 |
| バッテリー | 440枚 | 610枚 | 560枚 |
| 重量(本体のみ) | 343g | 377g | 514g |
| クリエイティブルック | クリエイティブスタイル | クリエイティブルック | クリエイティブルック |
ZV-E10 IIとα7C IIは、エンジンもAF測距点も同じ。つまり、基本性能は同等です。違いは「センサーサイズ」「手ブレ補正」「重さ」の3点。この3つで約15万円の価格差をどう見るかが、選択の分かれ目です。
価格交渉の現場:販売員が教えるキラートーク

ここからは、僕が20年間の現場で培った、価格交渉の”本当のコツ”を全部話します。
ZV-E10は在庫処分のチャンス
→ あいまいで、販売員も動きづらい
OK:「価格.comで12万6千円ですが、どこまでいけますか?」
→ 具体的な数字で、交渉がスムーズに進む
ZV-E10は後継機(ZV-E10 II)が出たので、在庫処分モードです。価格.com最安値を見せて、「この値段に近づけてもらえますか?」と聞けば、かなり頑張ってくれます。
ダブルズームキットより、レンズキット + 望遠レンズ単品で買う方が、値引き幅が大きくなることがあります。「レンズ単品で買うので、セット価格より安くなりませんか?」と聞いてみてください。
α7C IIは「上位機種との比較」で割安感を演出
α7C IIは約28万円。正直、高いです。
でも、上位機種のα7 IVと比較すると、実は割安なんです。
α7C II(レンズキット):約28万円
センサーもエンジンもほぼ同じ。違いは、α7 IVの方が連写が速くて、ファインダーが高精細。でも、コンパクトさと価格を考えたら、α7C IIの方がコスパ良いです。
販売員に「α7 IVと迷ってるんですが」と言えば、α7C IIの良さを熱く語ってくれます。そこで値引き交渉に入れば、話がスムーズです。
APS-Cとフルサイズ、本当の違い
「APS-Cとフルサイズって、何が違うんですか?」。この質問、本当に多いです。

センサーサイズが生む「立体感」の違い
- 暗所性能:ISO 3200でもノイズが少ない(APS-Cは6400まで上げる必要がある)
- 背景のボケ感:F4でもトロトロにボケる(APS-CはF2.8が必要)
- 空気まで映す立体感:これは言葉では説明できない。実際に撮ると、「あ、違う」ってわかります。
でも、逆に言えば、明るい場所で撮るなら、APS-Cで十分です。運動会、旅行、日常のスナップ。フルサイズとの差は、ほとんどわかりません。
- 薄暗い体育館での卒業式・入学式
- 夜景や室内でのポートレート
- プロのような「ボケ感」が欲しい
- 将来的に本格的な写真を撮りたい
こういうシーンが多いなら、α7C II一択です。
動画カメラとミラーレスカメラの違い
「ZVって、普通のミラーレスと何が違うんですか?」。これもよく聞かれます。
ZVシリーズの「動画特化」設計
- 操作ボタンが少ない:動画撮影中に誤操作しにくい
- 静音ズーム:電動ズームで、動画にモーター音が入らない
- ウインドスクリーン(風防):風切り音を大幅カット
- 商品レビュー設定:顔から商品にピント自動切り替え
- 背景ぼかし切り替え:ボタン一つでボケ感を変更
普通のミラーレスは「写真を撮るカメラで、動画も撮れる」。ZVシリーズは「動画を撮るカメラで、写真も撮れる」。この違いです。
初心者が本当に使う機能だけ解説
カタログには100個以上の機能が載ってますが、初心者が使うのは10個以下です。本当に重要な機能だけ解説します。
①背景ぼかし切り替え(ZV-E10 II / α7C II)

- カメラ背面の「C1」ボタンを押す
- 背景がトロトロにボケる
- もう一度押すと、元に戻る
これだけで、プロっぽい映像が撮れます。
②顔優先AE(全機種)

- MENU → 撮影設定 → 顔検出 → ON
- 人の顔にカメラを向ける
- 自動で顔を明るく撮ってくれる
逆光でも、顔が真っ暗になりません。
③リアルタイムトラッキング(ZV-E10 II / α7C II)
- 画面をタッチして被写体を選ぶ
- シャッター半押し
- 動き回っても、自動で追いかけ続ける
子供やペットの撮影が劇的に楽になります。
スマホじゃない、カメラを持つ意味
ここが、この記事で一番伝えたいことです。
10年後、20年後に残るもの
スマホのカメラは、確かに便利です。4K60fpsで撮れて、手ブレ補正も完璧。SNSに上げるなら、これで十分。
でも、僕が家電量販店で働いて20年。何千人ものお客様と話してきて、気づいたことがあります。
「あの頃の写真、見せて」って言われたとき。スマホで撮った写真じゃなくて、カメラで撮った写真を見せたくなるんです。
- スマホ:その場で見せるための道具。SNSで「いいね」をもらうため。
- カメラ:10年後、20年後に残る「記憶の器」。子供が成人したとき、結婚したとき、孫ができたとき。大切な人と見返すため。
センサーサイズが生む「空気感」
フルサイズのα7C IIで撮った写真は、空気まで映ってるんです。
その場の温度、湿度、匂い。言葉では説明できないけど、写真を見ると「あ、あの日だ」って思い出せる。
これは、スマホでは絶対に撮れません。APS-Cでもギリギリ届かない。フルサイズだけが持つ、特別な力です。
僕自身、吉田カバン(Porter)とNikonがコラボしたカメラバッグを10年使ってます。中に入ってるのは、ニコンZ5とソニーα7C。どちらもフルサイズです。
重いし、高いし、正直スマホの方が楽。でも、子供の運動会、家族旅行、日常のスナップ。全部、カメラで撮ってます。
10年後、20年後。子供が大人になったとき。「お父さんが撮ってくれた写真、全部残ってる」って言ってもらいたいから。
時代の多様性の中で
今、時代は静止画から動画に移り変わろうとしています。
YouTubeやTikTokが主流になり、「写真より動画」という風潮が強まっています。
でも、後から見返すとき。
スマホで写真を見ることの方が、まだまだ多いんです。
動画だけじゃない。写真だけでもない。どちらも大切な「記憶の形」です。
10年後、20年後。子供が成人して、結婚して、孫ができて。
「あの頃のお父さん、お母さんって、こんな顔してたんだ」
「僕が赤ちゃんの頃、こんなに幸せそうに笑ってたんだ」
そう思ってもらえる写真を残すこと。
それが、スマホじゃない「カメラ」を持つ意味です。
結論:あなたはどれを選ぶべきか
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。最後に、明確な選び方をお伝えします。
- とにかく価格を抑えたい(在庫処分で10万円切る可能性)
- 動画をちょっと試してみたい
- YouTubeやVlog、SNS用の動画が撮れればいい
- 軽さ重視(343g、最軽量)
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- 動画を本気で始めたい(4K60p、10bit)
- 現行モデルで陳腐化を避けたい
- 連写性能も重視(1000枚以上連写可能)
- バッテリー持ちが良い方がいい(610枚)
- 最新のクリエイティブルックを使いたい
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- 静止画も動画も、妥協したくない
- フルサイズの「空気感」が欲しい
- 暗所撮影が多い(卒業式、夜景、室内ポートレート)
- ボディ内手ブレ補正7.0段が欲しい
- 10年後も使える、本格的なカメラが欲しい
- コンパクトなフルサイズを持ち歩きたい
初めての動画カメラなら、ZV-E10 IIが間違いないです。現行モデルで、性能も申し分ない。
でも、「10年後も使える、本気のカメラが欲しい」なら、α7C IIを選んでください。価格差の約15万円は、フルサイズセンサーとボディ内手ブレ補正に払う価値があります。
ZV-E10は、在庫処分で10万円切ったら即買いです。コスパ最強。
最後に:カメラを持つあなたへ
僕が家電量販店で働いて20年。
何千人ものお客様にカメラを販売してきました。
その中で、一番嬉しかったこと。
それは、数年後にまた来店されて、「あの時買ったカメラ、今も使ってます」って言ってもらえることです。
スマホは2〜3年で買い替えます。でも、カメラは10年使える。20年使える。
人の感覚、思い、感動。それを10年後、20年後に伝える「タイムカプセル」です。
スマホが撮る「今」も大切。でも、カメラが残す「記憶」は、もっと大切。
AIカメラには絶対描けない、人の温度を残すこと。
それが、カメラを持つ意味です。
あなたの大切な人との時間を、最高の形で残してください。
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よくある質問
A. エンジン(BIONZ XR)、AF測距点(759点)、動画性能(4K60p 10bit)、連写持続性(1000枚以上)、バッテリー(610枚)。この5つです。現行モデルで長く使うなら、3万円払う価値あり。
A. 「明るい場所での動画メイン」ならZV-E10 II。「暗所撮影や、10年後も使う本格カメラ」ならα7C II。価格差約15万円は、センサーサイズとボディ内手ブレ補正への投資です。
A. ZV-E10 IIです。現行モデルで陳腐化せず、動画も写真も十分な性能。価格も13万円台で手が届きやすい。「カメラは毎年新モデルが出るジャンルじゃない」ので、現行モデルを買っておけば間違いありません。
A. ZV-E10系はダブルズームキット(16-50mm + 55-210mm)。α7C IIは28-60mmレンズキット。これで始めて、必要に応じてレンズを追加するのがベストです。
A. SNSに上げるだけなら、スマホで十分です。でも、10年後、20年後に見返す写真は、カメラで撮ってください。センサーサイズが生む「空気感」「立体感」は、スマホでは絶対に撮れません。
A. α6400は廃盤です。中古で安く買えるなら選択肢ですが、現行モデルのZV-E10 IIの方が性能も新しく、サポートも長く受けられます。
A. 必要です。ZV-E10は440枚、ZV-E10 IIは610枚、α7C IIは560枚しか撮れません。1日の撮影なら、予備バッテリー1個は必須と考えてください。
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購入前の最終チェックリスト
- SDカードは買いましたか?(UHS-II V60以上、128GB推奨)
- 予備バッテリーは用意しましたか?
- カメラバッグは用意しましたか?
- 保護フィルムは貼りますか?
- 延長保証は加入しますか?(3年or5年)
- 価格.comの最安値を確認しましたか?
- 店頭で実機を触りましたか?
ネット最安値を見せて、「この値段に近づけてもらえますか?」と聞くだけで、数千円〜数万円安くなることがあります。遠慮せずに交渉してください。
この記事を、多くの人に届けたい
AIには書けない、人の温度を残す記事を書きました。
スマホじゃない「カメラ」を持つ意味。
10年後、20年後に残る「記憶の器」としてのカメラ。
この想いが、一人でも多くの人に届きますように。
あなたの大切な人との時間を、最高の形で残してください。
店頭でお待ちしています。一緒に、あなたにぴったりの1台を見つけましょう。



