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【初心者向け】4種類の露出モードを理解してカメラを操ろう【一眼カメラ基礎知識】

一眼カメラの触り心地いかがでしょうか。カメラデビューしたてでいろんなものを撮りたくなってきちゃいますよね。

今は全自動オートモードで色々撮ってみてください。なにを撮ってもカメラが自動でいい感じの写真にしてくれています。

なんとなく一眼カメラの感触に慣れてきたらお茶でも飲みながら読んでいただけるとうれしいです。

 

人とは違う写真を撮ろう

全自動オートモードに慣れてきたらカメラの露出を理解して他人とは違った写真を撮れるようになりましょう。ん?なぜ?一眼カメラで綺麗に写真が撮れるんだしいいじゃん!って方もいるかもしれませんね。

デジカメの全自動オートはあなたが今どこで何を撮ろうとしているか認識するには限界があるのです。

全自動オートが何を撮りたいか認識できない例

  • 発表会や展示会などでフラッシュが禁止されてる場所を認識できずいきなり発光。
  • モータスポーツや運動会など動くものを連写で撮りたいのに連写にならない。
  • RAWデータで保存できずすべてJPEG画像になる    などなど

たしかにカメラが今撮ろうとしてるものを頑張って認識してきれいに映そうとはしてくれているのですが全自動オートは意外にも万能ではないのです。そこでカメラに代わってあなたの思いをカメラに反映させてあげる必要がでてくるというわけですね。

カメラをコントロールするモードは4つだけ!
これだけ理解すればカメラ初心者卒業!

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 P : プログラム(Program)オート

 S : シャッタースピード(Shutterspeed)優先オート

 A : 絞り(Aperture)優先オート

 M : マニュアルモード

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🌵Pモード:プログラム(Program)オート🌵

絞りやシャッタースピードをカメラ任せで調整するモードです。ほぼ、全自動のAUTOモードと同じですね。

ただ、ピント合わせ位置や露出を任意に設定できるのでAUTOよりは凝った写真が撮れます。Pモードで一番簡単に変えられる設定は露出補正ですね。適正露出は写真を暗くしたり明るくしたりを任意に決めることができるので慣れるまでは明るさを変えるということを中心に操作していけるといいと思います

AUTOの次はまずPモードを使ってみましょう。

🌵Sモード(Tvモード):シャッタースピード(Shutterspeed)優先オート🌵

シャッタースピードを自分で決めて絞り値(F値)をカメラに任せるセミオートがこのSモード(メーカーによってはT,Tvモードなど)です。

シャッタースピードの単位は30秒、15秒・・・1/2000、1/4000、1/8000のような単位で表されます。

シャッタースピード優先オートの強みは早いシャッタスピードで手ブレや被写体ブレを軽減できることです。初心者の方の中にはブレない写真が撮りたい!と思ってる方も多くいらっしゃるかと思います。
ブレない写真というのは光学式手振れ補正といってレンズやイメージセンサーが物理的に動いて手ブレを軽減してくれるものとシャッタースピードを速くして手ブレ被写体ブレを軽減してくれるものが存在します。

後者のシャッタスピードを速くしてブレを軽減することがカメラでは最大のブレ対策ということになります。

しかし、調子に乗ってシャッタースピードをどんどん速く設定していくと写真を適正露出にするためにカメラが自動でF値を下げていきます。そのF値が限界まで下がりきるとだんだんと写真が暗くなっていきます。これを露出アンダー(写真が暗くなる)といいます。
これが晴天時の運動会などでも写真が暗くなってしまう原因なんですよね。
しかし、安心してください。写真の露出を決定づける要素はシャッタースピードとF値のほかにISO感度がありましたよね。

【初心者向け】露出を決定づける3つの要素【一眼カメラデビュー】

このISO感度を増感してあげることによりシャッタースピードを速くしても暗くならないように調節できるのです。

しかし、シャッタースピードを自分で決めて変動するF値に対してISO感度を設定することは極めて困難です。そこでISO感度自動制御機能を活用しましょう。

ISO感度自動制御機能

シャッタースピードを上げていき、F値が最小(一番明るい状態)まで下がってしまった場合にISO感度が自動で上がっていく設定です。
ニコンのカメラの場合だとメニューの設定の項目に「ISO感度設定」というものがありそこの感度自動制御を「ON」にすることによりP、S、A、Mの各種モードでISO感度がカメラ任せの自動設定に切り替わります。
シャッタスピード優先モードで暗い写真(アンダーな写真)を出さないために是非ISO感度自動制御を活用してみましょう。

逆にシャッタースピードを遅くすればたくさんの光が取り込めるので、明るくできます。また、人通りが多いところでも人を消して撮れたりなんてこともお手の物。

シャッタースピードが遅いと手ブレも被写体のブレも拾いやすくなってしまいます。長くシャッターを開けておくなら三脚は必須ですね。

シャッタスピード優先オートF値とISO感度をカメラに任せることができる一方、自分が今いる状況(晴天時の屋外なのか夕方の室内なのか)によって適切なシャッタースピードを見極めるのが難しくF値が基本的に最小になってしまうためピント位置が定まらないなど上級者向けのモードでもあるのですが使いこなせるようになると動く被写体を撮影する際には強い味方になってくれます。

🌵Aモード:絞り(Aperture)優先オート🌵

僕が一番多用しているモードでもある絞り優先オートAモードです。

このモードを多用している理由は2つあります。一つは背景のボケをコントロールするF値を自分でコントロールでき、ピントの合ってる範囲を任意で調整できること。もう一つはMモードの次に自由度が高く意図した写真が撮りやすいということです。

絞り値はレンズによって設定できる数値が変わってきます。24-70㎜ F4のレンズならF4からF22まで調整ができるということになります。

絞りを自分で任意に設定する

自分でF値を設定しカメラにシャッタースピードを自動選択させて露出を適正にするのがこのAモードです。

F値が大きいほど(F22など)シャッタスピードが遅くなりF値が小さいほど(F4など)シャッタースピードが速くなります。F値を大きくするほどシャッタースピードが遅くなり手ブレや被写体ブレをしやすくなるのでAモードではブレに気を付ける必要がでてきます。

ISO感度増感を利用してブレを軽減する

シャッタースピード優先オートの時にもでてきましたISO感度増感はここでも活躍してくれます。F値をF16など大きくしてシャッタスピードが遅くなり手ブレや被写体ブレが起きやすくなった場合は、ISO感度を増感してシャッタスピードを上げる設定にすることによりブレを軽減していきます。

シャッタースピード優先オートの説明時にカメラのメニューにある「ISO感度設定」の話をしました。その中に「低速限界設定」とよばれるものがあるのですがAモードではこれがポイントになってきます。

この機能はISO感度を自動設定にした際にシャッタスピードをどれくらいまで遅くできるかを決めることができるのです。

例えば1/30に設定した場合、どんなF値を選んでも制御自動感度を超えない限りシャッタースピードが1/30より遅くなることはありません。

F値は自由に選べてシャッタースピードも気にする必要がないので撮影に集中できる素晴らしい機能ということになります。

しかし、ISO感度を上げての撮影は画質の劣化に大きくかかわってきますのでISO感度はなるべく低く、いかに遅いシャッターで撮れるかが肝になってきます。

友達の結婚式や子供の発表会など、失敗できないシーン以外ではなるべく低感度で撮影できるように技術を磨いていきたいところですね。

絞りを変化させる理由

じゃぁそもそもなぜ絞りを変える必要があるのかを箇条書きしておきます。

  1. F値を高く(F16など)することによりボケをなくしてピントの合う範囲を広げる
  2. F値を小さくして(F4など)ボケを作りプロっぽい写真にする

1のF値を高くしてピント合う範囲を広げる理由としては集合写真を撮るシーンを想像していただくとわかりやすいですね。

前の人にピントは合ってるのに3列目の人はピンぼけ状態だったらどうでしょう?「おいおい俺目つぶってるよー」なんて話じゃなくなってしまいますよね。

そこでF値を8~16の間くらいで調整しピントを全体に合うようにしていくわけです。

これは風景写真を撮る際も全体にピントを合わせたいときに有効です。F値を大きくするとシャッタースピードが遅くなりますのでブレに気を付ける必要が出てきます。

よく観光地で集合記念写真を撮ってくれるカメラマンがいたりしますが、三脚を立ててることって多いですよね。

もちろん手に持ってると疲れるという理由もあるのですが、集合写真は3,4列に並ぶ人と、その背景をしっかり納めないといけないためF値を小さく、いい画質で撮りたいのでISO感度をなるべく低くして撮影しているんですよね。

なのでブレを防止するためにしっかり三脚を立てこうしたテクニックを使って撮影しているというわけです。

2のF値を小さく(F4)することによりピントに合う範囲がすごく小さくなります。そして被写体の前後は大きなボケが生まれるわけです。これがプロっぽい写真の正体です。

F値が小さいとシャッタスピードも速くできるのでブレ防止にもなるわけですね。

しかし、ピントの合う範囲が狭いとどこにピントが合っているのかがつかみにくく結果としてピンボケ写真を連発することも多くなってしまうので注意が必要です。

慣れてくるとこのあと説明するマニュアルモードのようにF値、シャッタスピード、ISO感度をコントロールすることが可能で様々なシチュエーションに対応できるようになるので露出の基本を覚えるうえでおすすめのモードになります。

このように自由度の高さからぼくは普段Aモードを多用しています。

🌵M:マニュアルモード🌵

ここまでくればなんとなくわかってきたかとおもいます。

マニュアルモード→Mモードはカメラの絞り、シャッタースピードを任意で設定して露出全体を撮影者本人が決めるということになります。

初心者の方はまだまだ使う機会の少ないモードなのですが、三脚を使用して夜景を撮ったり滝の流れる様を撮るときなど1秒を超えるシャッターを切る場合に使用することが多くなってきます。

三脚を使った撮影に関してはまた別な記事でおさらいしていこうと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。初めてのうちはISO感度自動制御をオンにしてISO感度をカメラ任せにしたほうが上達は早いかもしれませんが、慣れてきたら絞りとシャッタースピードとの関係を理解してSモードやAモードを使用していくといいと思います。

決してISOオートだけを多用しないように気を付けましょう!高感度は画質が悪いぞ

Pモード

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  • 基本的にはオート撮影
  • 写真の明るさ(露出)だけを任意で変えてみる
  • フラッシュは手動だからフラッシュ禁止の場所ではPモードを使う
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Sモード

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  • 運動会などでは積極的に使っていきたい
  • 手ブレ、被写体ブレを抑えたいときも速いシャッタースピードを使いたい
  • スローシャッターで動きをだしたい
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Aモード

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  • 背景をボカしてプロっぽい写真が撮りたい
  • 全体にピントを合わせてカリっと透き通るような風景を撮影したい
  • 一眼カメラを操れるように上達したい
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Mモード

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  • 夜景や花火を撮りたい
  • マクロ撮影をしたい
  • カメラの扱いは俺に任せろ
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ニコンのカメラでは親指ダイヤルにISO感度の設定をいれることもできるので慣れてきたら絞りやシャッタスピードに合わせて自分でISO感度を瞬時に設定できるカスタマイズもおすすめです。

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