【2026年最新版】「20万円で何を買うべきか」
家電量販店のカメラコーナーで、毎日のように聞かれる質問です。
予算20万円前後で本格的なミラーレスカメラを探している初心者の方が、必ず悩むのが「Nikon Z5 24-200レンズキット(約20万円)」と「Nikon Z50II ダブルズームキット(約17万円)」の2択です。
現役家電販売員として、年間数千台のカメラを販売してきた私が断言します。
この2つ、価格帯は似ていますが、全く別のカメラです。
選び方を間違えると、「買って後悔する」ことになります。この記事では、あなたが後悔しないための選び方を、販売現場の実例とともにお伝えします。
なぜこの2つで悩むのか?販売員が見た現場の声
価格帯が同じ、でも中身は全然違う
毎週末、カメラコーナーにはこんな会話が繰り広げられています。
よくある相談パターン①
「子供の運動会を綺麗に撮りたくて、予算20万円です。フルサイズって初心者には難しいですか?それともAPS-Cで十分ですか?」(30代女性)
よくある相談パターン②
「旅行用のカメラが欲しいんですが、フルサイズって重いですよね?でも画質は良いって聞くし…どっちがいいんでしょう?」(40代男性)
この悩み、めちゃくちゃわかります。実は私自身、Z5とZ50(Z50IIの前モデル)の両方を使っています。だからこそ、リアルな違いをお伝えできます。
2026年の状況:なぜ今この比較なのか
2026年現在、Nikonのミラーレスラインナップは以下のようになっています:
- Z9、Z8:プロ・ハイアマチュア向け(50万円〜)
- Z6III:高性能フルサイズ(約40万円〜)※性能を持て余す初心者多数
- Z5II:最新のエントリーフルサイズ(約28万円〜)※予算オーバー
- Z5:エントリーフルサイズ(24-200キットで約20万円)★今回の主役
- Z50II:最新APS-C(ダブルズームキットで約17万円)★今回の主役
- Z30:Vlog特化(約9万円)
- Z fc:レトロデザイン(玄人向け)
Z5IIは確かに最新モデルですが、Z5との価格差が大きすぎて、初心者が比較検討することはほとんどありません。むしろ「同じ20万円で何が買えるか」という観点で、Z5とZ50IIを比較する方が圧倒的に多いんです。
スペック比較:初心者が見るべきポイントだけ
細かいスペックを全部書いても、初心者の方には伝わりません。本当に重要なポイントだけに絞ります。
| 比較項目 | Nikon Z5 (24-200キット) |
Nikon Z50II (ダブルズームキット) |
| 価格 | 約20万円 | 約17万円 |
| センサーサイズ | フルサイズ (35.9×23.9mm) |
APS-C (23.5×15.7mm) |
| 有効画素数 | 2432万画素 | 2088万画素 |
| 重量(本体のみ) | 約675g | 約520g |
| 連写速度 | 最高4.5コマ/秒 | 最高11コマ/秒 |
| ボディ内手ブレ補正 | 5段分あり | なし(レンズ依存) |
| 付属レンズ | 24-200mm (1本で完結) |
16-50mm + 50-250mm (2本で使い分け) |
| バッテリー撮影可能枚数 | 約390コマ | 約220コマ |
| クリエイティブ ピクチャーコントロール |
なし | あり(20種) |
Z5は「フルサイズセンサー」「手ブレ補正」「24-200mmという万能レンズ」「バッテリー持ち」が強み。Z50IIは「軽さ」「連写」「価格」「エモい写真」が強み。どちらが優れているのではなく、目的が違うんです。
買って後悔しない選び方:あなたはどっち?
こういう人はZ5(フルサイズ)を選ぶべき
販売現場で「Z5を買って正解だった」と言われる方の特徴をまとめます。
- レンズ1本(24-200mm)で風景から運動会まで全対応
- フルサイズならではの「深い質感」と美しいボケ味
- ボディ内手ブレ補正5段分で暗い室内も安心
- バッテリー390枚で普段使いなら1日持つ
- レンズ沼に入らずに済む(追加購入ほぼ不要)
- 将来的にZマウントレンズ資産を活かせる
実際のお客様の声
「最初はZ50IIにしようと思ってたんですが、24-200mmの便利さに惹かれてZ5にしました。旅行でレンズ交換しなくていいのが本当に楽です。フルサイズの画質も期待以上でした」(50代男性)
こういう人はZ50II(APS-C)を選ぶべき
販売現場で「Z50II買って良かった」と言われる方の特徴をまとめます。
- 本体520gの軽量ボディで毎日持ち歩ける
- 連写11コマ/秒で動く被写体(運動会・ペット)に強い
- クリエイティブピクチャーコントロール20種で「エモい写真」が撮れる
- 価格が17万円とZ5より3万円安い
- ダブルズームで広角から望遠まで対応
- 女性に人気のデザインと操作性
実際のお客様の声
「フルサイズは重そうで敬遠してたんですが、Z50IIは本当に軽くて驚きました。クリエイティブピクチャーコントロールが楽しくて、毎日持ち歩いてます。連写も速くて子供の笑顔を逃しません」(30代女性)
迷ったらこう考える:販売員の判断基準
私が店頭でお客様に聞く質問は、たった3つです。
- レンズ交換、めんどくさいですか?
→ めんどくさい → Z5(24-200mm一本で完結) - 1日中カメラを持ち歩きますか?
→ はい → Z50II(520gの軽さ) - 運動会やスポーツを撮りますか?
→ はい → Z50II(連写11コマ/秒)
この3つの質問で、ほぼ答えが出ます。
それぞれの強み・弱みを正直に語る
Z5の強み:フルサイズならではの「質感」
私自身、Z5で撮った写真を見た時、「これがフルサイズか」と感動しました。
言葉で説明するのは難しいのですが、「深い」んです。
例えば、夕暮れの空。APS-Cで撮ると「綺麗な夕焼け」ですが、フルサイズで撮ると「空気感まで伝わる夕暮れ」になります。この差は、一度体験すると戻れません。
また、24-200mmというレンズの便利さは、使ってみないとわかりません。旅行で「あ、あのレンズ持ってくればよかった」という後悔がゼロになります。
Z5の弱み:重さと連写速度
- 本体675g + レンズ570g = 合計1245gと重い(首から下げると肩が痛い)
- 連写速度4.5コマ/秒は動く被写体に弱い(運動会で決定的瞬間を逃すことも)
- バッテリー220コマと少なめ(旅行では予備必須)
- 気軽に持ち出しにくく、結局使わなくなる可能性あり
「画質は最高だけど、気軽に持ち出せない」というジレンマがあります。
Z50IIの強み:軽さと連写、そして「エモさ」
Z50IIの最大の強みは、「毎日持ち歩ける」ことです。
本体520g + 16-50mmレンズ約135g = 合計約655g。これはZ5本体だけより軽いです。
軽いから、気軽に持ち出せる。気軽に持ち出せるから、シャッターチャンスを逃さない。この好循環が、Z50IIの真価です。
そして、クリエイティブピクチャーコントロール。これは本当に楽しいです。「ドリーム」モードで撮ると、まるで映画のワンシーンのような写真が撮れます。編集ソフト不要で、撮った瞬間に「エモい写真」が完成します。
Z50IIの弱み:バッテリーとレンズの高額化
- バッテリー220枚と少ない(Z5の390枚より少ない)※予備バッテリー必須
- フルサイズと比べると画質の「質感」で劣る
- ボディ内手ブレ補正なし(レンズに依存)
- レンズを追加購入すると高額化(DXレンズは1本5〜10万円)
- DXレンズは将来フルサイズに買い替えると使えない
Z50IIはバッテリー持ちが220枚とZ5の390枚より少ないです。「軽いから連写してたらすぐバッテリー切れ」という声も。予備バッテリーは必須と考えてください。
一緒に買うべきもの:カメラだけでは不十分
必須アイテム①:SDカード(UHS-II推奨)
「SDカードは付属してないんですか?」と驚かれることが多いのですが、付属していません。
規格:UHS-II V60以上
価格:64GBで約3,000円、128GBで約5,000円
安いSDカードを買うと、書き込みが遅くて連写が止まることがあります。ここはケチらないでください。
必須アイテム②:予備バッテリー
Z5もZ50IIも、予備バッテリーは必須です。
Z50II:220枚しか撮れないので、1日の撮影でも足りなくなる可能性大
純正バッテリーは約8,000円。高いですが、サードパーティ製は故障のリスクがあるので、純正をおすすめします。
あると便利③:スピードライト(外付けフラッシュ)
Z5もZ50IIも内蔵フラッシュはありません。暗い室内や逆光での撮影では、外付けのスピードライトがあると便利です。
Nikon SB-700:約45,000円(中級者向け、本格派)
最初はSB-500で十分です。軽くて使いやすく、価格も手頃です。
レンズ追加のすすめ:Z50IIユーザー向け
Z50IIのダブルズームキットで十分楽しめますが、「もっと寄りたい」と思ったら、マクロレンズがおすすめです。
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8:約70,000円(フルサイズ対応、将来Z5に買い替えても使える)
花や料理、小物などを撮るのが楽しくなります。ボケ味も美しく、ポートレートにも使えます。
過去の資産を活かす:FTZアダプター
「昔使っていたNikonの一眼レフのレンズ、使えますか?」という質問、めちゃくちゃ多いです。
答えは「使えます」。FTZマウントアダプター(約30,000円)を使えば、Fマウントレンズが使えます。
私自身、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G(単焦点レンズ)や、AF-S Micro NIKKOR 40mm f/2.8G(マクロレンズ)をZ5で使っています。オートフォーカスも手ブレ補正も問題なく動作します。
過去にNikonのカメラを使っていた方は、FTZアダプターを買えば、レンズ資産を無駄にせずに済みます。特にZ5ならボディ内手ブレ補正があるので、手ブレ補正のないFマウントレンズでも安心して使えます。
購入後の初期設定:すぐ使えるようにする手順
Z5購入後の初期設定(5ステップ)
Z50IIでエモい写真を撮る手順(5ステップ)
よくある質問:初心者の疑問に答える
A. いいえ、難しくありません。Z5は初心者向けに設計されており、オートモードで十分綺麗に撮れます。「フルサイズ=上級者向け」というイメージは過去の話です。2026年現在、Z5の操作性は一眼レフ初心者でも迷わず使えるレベルです。
A. 理論上はそうですが、実際にはほとんどの初心者が買い足しません。「どれを買えばいいかわからない」「高い」という理由で、結局キットレンズだけで撮り続ける方が大多数です。だからこそ、最初にダブルズームキットか24-200mmキットを選ぶことが重要なんです。
A. Z6IIIは、プロやハイアマチュア向けの高性能モデルです。連写速度、AF性能、動画性能など、すべてが上位ですが、価格が約40万円と高額です。販売現場で見ていると、Z6IIIを買う初心者の多くが「性能を持て余している」状態です。初心者には、Z5やZ50IIで十分すぎるほどの性能があります。
A. Z5は390枚、Z50IIは220枚撮影可能です。どちらも予備バッテリーがあると安心です。特にZ50IIは連写を多用すると220枚はすぐ到達するので、予備バッテリーは必須と考えてください。純正バッテリー(約8,000円)の購入をおすすめします。
A. 別次元です。特に、ボケ味と暗所性能が全く違います。Z5のフルサイズセンサーは、iPhone 15 Proのセンサーの約30倍の面積があります。この差が、写真の「質感」に現れます。一度ミラーレスで撮ると、スマホには戻れなくなります。
まとめ:20万円という予算を最大限活かす方法
最終的な選び方
20年間、家電販売員として数千台のカメラを販売してきました。
その経験から断言します。「正解」は人によって違います。
Z5が正解の人もいれば、Z50IIが正解の人もいる。大事なのは、「自分が何を撮りたいか」を明確にすることです。
- レンズ交換が面倒
- 画質の「質感」にこだわりたい
- 暗い場所での撮影が多い
- 重さは我慢できる(1.2kg)
- レンズ沼に入りたくない
- バッテリー持ち重視(390枚 vs 220枚)
- とにかく軽いカメラが欲しい(520g)
- 運動会やスポーツを撮る(連写11コマ/秒)
- 「エモい写真」を撮りたい(20種類のモード)
- 予算を抑えたい(17万円 vs 20万円)
- 毎日持ち歩きたい
- SDカード(UHS-II、64GB以上)は買いましたか?
- 予備バッテリーは用意しましたか?(両機種とも推奨)
- カメラバッグは用意しましたか?
- 保護フィルムは貼りますか?
- 延長保証は加入しますか?(3年or5年)
- 実際に店頭で重さを確認しましたか?
私自身、両方使っていますが、どちらも素晴らしいカメラです。
Z5は、24-200mmという万能レンズのおかげで、「レンズ選びに悩まない」という点が初心者に最適です。フルサイズの質感は、一度体験すると戻れません。
Z50IIは、軽さと連写、そしてクリエイティブピクチャーコントロールという「エモさ」が武器です。毎日持ち歩ける、というのは本当に大きなメリットです。
迷ったら、店頭で実際に触ってみてください。重さ、グリップ感、ファインダーの見え方。これらは、スペック表では伝わりません。実際に手に取って、「これだ」と思った方を選ぶのが、一番後悔しない選び方です。
あなたの20万円が、最高のカメラライフの第一歩になりますように。
店頭でお待ちしています。一緒に、あなたにぴったりの1台を見つけましょう。
